課題別ご提案例知財や市場のデータをつなぎ合わせて、開発のヒントを導き出せるようにしたい

お役様のお悩み

自社の技術開発の方向性を見極めるために、自社の知財情報や市場トレンドなどを組み合わせて分析したいが、情報が散在していて、うまく関連づけられない。技術開発に活かせるよう、これらの情報を横断的に分析できる仕組みがあればいいのだが…。膨大なデータを手作業で処理するのも限界を感じている。

JIMの提案

なるほど、それぞれの情報はあるのに“つながらない”ことで、せっかくのデータが十分に活かせていない状態ですね。

技術開発の方向性を検討するには、知財情報や市場動向、社内の研究テーマなど、視点の異なるデータを横断的に見られる仕組みが重要です。実際、「知財情報と技術戦略が別々に管理されていて、判断材料が分断されてしまう」といったお悩みも多くお聞きしています。

まずは、どの情報を軸につなげるか──たとえば技術分類や開発テーマをキーとして、他の情報と連携できるようにすることで、全体を俯瞰した分析が可能になります。

また、データ自体がバラバラな形式で蓄積されている場合でも、フォーマットの整備や重複データのクレンジングを行えば、統合分析の第一歩を踏み出せます。お客様の業務に合わせて、整備作業は弊社で受託することも可能です。

お客様の具体的な課題やニーズにお伺いし、最適なソリューションをご提案します。
現在どのようなデータをお持ちか、どの情報を組み合わせて見たいとお考えか、分析結果をどのように活用したいかといった内容をヒアリングさせていただきます。
これらの情報を基に、提案させていただきますので、詳細なご要望をお聞かせください。

技術戦略立案に向けた5つの活用例

製造業の設計・開発部門では、知財・市場・製品情報など多様なデータを活かした「技術開発の方向性」の見極めが求められています。
ここでは、業務での実践をイメージしやすいように、目的・効果別に5つのユースケースをご紹介します。

【1】 技術ロードマップの見直しと
重点分野の選定

<概要>

  • 目的: 将来の事業計画と技術開発の方向性がズレていないか確認し、重点的に取り組むべき技術分野を見直したい。
  • 効果: 事業の成長に直結する分野にリソースを集中できるようになり、投資対効果が高まる。

<手段・アプローチ>

  1. 製品ロードマップの棚卸

    活用データ| 事業計画書、製品企画資料、ロードマップ資料
    方法|各製品が投入される時期と必要なコア技術を整理し、将来の技術需要を可視化する

  2. 現在の技術テーマとの照合

    活用データ|社内の技術テーマ一覧、研究開発計画
    方法|各製品に必要な技術と、現在進行中の技術テーマの対応関係をマッピング

  3. 注力分野と見直し候補の選定

    活用データ|市場の成長予測、技術トレンド情報
    方法|各技術の市場性や成長性も加味し、優先度を再評価

【2】新製品企画段階での市場ニーズと
技術のマッチング

<概要>

  • 目的: 新製品の企画段階で、ニーズにマッチした技術テーマを選定したい。
  • 効果: ニーズ主導の開発が可能になり、製品開発後の市場適合率を高められる。

<手段・アプローチ>

  1. 市場ニーズの把握

    活用データ|顧客要望、業界動向、SNS/検索キーワード分析
    方法|顧客課題や業界の未充足ニーズをキーワードとして抽出

  2. 技術資産との照合

    活用データ|社内保有技術一覧、特許、開発履歴
    方法|抽出したニーズに対し、対応可能な技術を絞り込み

  3. ギャップの可視化と技術開発計画の立案

    活用データ|技術要件書、過去のプロジェクト成果
    方法|未対応領域については新たな開発テーマとして起案、開発ロードマップに組み込む

【3】投資判断に向けた技術分野の
将来性分析

<概要>

  • 目的: 投資判断の材料として、特定の技術分野が今後どれだけ成長するかを客観的に評価したい。
  • 効果: 成長余地が大きく、将来性のある分野へ先手を打って技術開発を仕掛けられる。

<手段・アプローチ>

  1. 技術トレンドの把握

    活用データ|特許出願件数の推移、技術キーワード検索件数
    方法|技術分類コードやキーワードを軸に、出願・検索の伸びを定量的に把握

  2. 市場の成長性の評価

    活用データ|市場調査レポート、業界売上統計
    方法|対象技術が含まれる市場の成長率・市場規模を分析

  3. 競合企業の動向把握

    活用データ|競合の特許出願状況、新製品情報
    方法|他社が注力している技術領域との重複・ギャップを把握し、自社の投資判断の根拠にする

【4】自社の強み技術の発掘と再定義

<概要>

  • 目的: 経年で埋もれてしまっている自社の強み技術を再評価し、今後のコア技術として再定義したい。
  • 効果: 市場価値のある技術を再発見することで、他社との明確な差別化が図れる。

<手段・アプローチ>

  1. 自社技術資産の棚卸

    活用データ|保有特許、過去の技術報告書、技術ノウハウ文書
    方法|時系列で技術テーマを整理し、成果や用途実績を付加して可視化

  2. 市場や競合との比較分析

    活用データ|他社の特許、製品技術資料
    方法|同一技術分野における他社との差異を評価し、独自性の高い技術を抽出

  3. 強み技術としての再定義

    活用データ|自社の開発戦略、マーケティング資料
    方法|抽出した技術の再用途・展開可能性を検討し、戦略的コア技術に位置づける

【5】開発テーマの棚卸と
ポートフォリオ最適化

<概要>

  • 目的: 現在進行中の開発テーマを一覧化し、経営資源の最適配分を行いたい。
  • 効果: 注力すべきテーマと中止・統合すべきテーマが明確になり、開発効率が向上する。

<手段・アプローチ>

  1. 全開発テーマの洗い出し

    活用データ|開発テーマ管理表、進捗レポート
    方法|各テーマの目的・進捗・活用技術・期待効果を一覧に整理

  2. 評価軸の設定とスコアリング

    活用データ|投資額、リードタイム、将来の収益予測
    方法|「市場性×技術優位性×実現可能性」など複数指標でスコアを算出

  3. テーマの統合・再配置

    活用データ|評価結果一覧、技術・製品のマッピング図
    方法|類似テーマの統合、低スコアの中止判断、高スコアテーマへの資源シフトを検討

 

技術開発においても、知財や市場情報といったデータを“つなげる”視点が重要です。
今回ご紹介した5つの活用例を、ぜひ貴社の技術戦略立案の一助としてお役立てください。

 

 

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